
14年前、屋久杉工芸の工房に勤めていた頃のこと。
福岡への1週間の出張の折り、毎夜入り浸った喫茶店。酒の好きな人だったら飲み屋に行くんだろうけど、ボクはあいにくと下戸なのだ。フラフラと大名のあたりを歩いてたら偶然見かけて入ったカウンターだけの小さな店。
薄暗い店内で珈琲を何杯もおかわりしながら、これからの自分のやりたいこと、やるべきことについて考えていた。
「自分のアタマで考えてみて、違う、と思ったら、そりゃ自分でやってみなくちゃ。」
仕事とは全然関係のない話をその店の店主としてたときの、彼の何気ない一言。
方向は定まり、島に戻ってすぐにその工芸店を退職、自分の工房づくりにとりかかった。
後になって店主に、あの時こんなことを言ってたよね?と聞いてみたら、「そんなこと言ったっけ?でもそそのかしたような覚えはまあ、あるけどね。」と笑っていた。
で、現在。
やりたかったことはできているのか。
やらなければならなかったことはどうか。
30代の自分に今、自慢できるかどうか。
今年もあと1ヶ月かあ。
あ、フッコは魚じゃなくて「復古」なんだそう。
画像は5年前の震災の後に移った新しい店舗のもの。
珈琲の美味しさは言うまでもなく。
大事にしてくださいな。
それとなしに追い風の言葉をくれる人って、
やっぱり見えてる人なのかな・・・。
50代は、そういう言葉の言える人になれるといいですね。
なれっかなあ。