2011年03月08日

製作メモ

300×390サイズの角盆の製作。
枚数は4枚、それぞれ違う木で、との注文。

ということで材料選びから始まる。
なかなか300幅の素性の良い木がウチの在庫の中から見当たらず、何とかとれそうな屋久杉、センダンは一枚板で、ヤマグルマと樟は接いで底板を作ることに。
底板の厚みは完成時に8mmと設定、目違いや接いだ後の反りを考えて15mm厚の板を接ぐ。

角盆を製作するのは工芸屋に勤めていたとき以来なので15年ぶりか。
作り始めてみると体が作り方や気をつけるべきポイントを覚えていてスムーズに作業が進む。
当時先輩職人に口を酸っぱくして言われたことが作業の合間合間に浮かんでくる。ありがたいことだ。
ただ当時と製作の異なるところは底板に合板を使用しない、というところ。
工芸屋で製作していたときは貼り板、いわゆる基材となる合板の裏表に屋久杉の薄板を貼り合わせたものを使っていた。
貼り板で作った方がコスト、強度、反り、作業のしやすさ等々いろんな面でやりやすいんだけどね。
ともかく今回は無垢の板&接ぎ板で製作することに。

板を接ぎ、ある程度の厚みにした後、数週間放置。
その後自動鉋で所定の厚さに。
次に枠の製作。
パーツそれぞれの木の厚み、幅を揃え、テーブルソーの刃を留め切り専用の刃に替え、両端を45度にカット。
底板を嵌め込む溝をカッターで掘り、持ち手部分に当たる凹みをルーターで。
また、組んでしまったら仕上げられない内側をサンディング&面取りしてオイル塗布。
出来上がったパーツを仮組みして、底板の寸法を正確にだす。
寸法通りに底板をカット、周囲2.5mmを枠の溝に合わせて6mm厚になるようルーターで削る。
こちらもサンディングした後、オイル塗布。

パーツが揃ったところで組み付け。
各パーツに接着剤を塗布してゴムで固定。
固定のゴム紐は自転車のチューブを裂いてこしらえたもの。
これも勤めていた工芸屋で教わったこと。
いろいろなヒモで試してみたけど、箱物を作るには自転車チューブでこしらえたものが一番。

接着、固定して一日放置。
ゴム紐をはずし、各隅に契り(補強材)を入れるための溝を2mmの刃を使いテーブルソーで掘る。
契りに使うイスノキ材を厚さ2mm+αで割き、三角形の契りを作製、接着剤を塗って溝に嵌め込み、半日放置する。

接着剤が乾いたら枠の外側の仕上げ。
内側と同様にサンディングと面取りを施した後、全体に浸透性の高いオイルを塗布。
一日乾燥させてオイルが乾いたら全体をサンディングして毛羽立ちを均した後、多少粘性の高いオイルを使い、塗布しながらのサンディングで目止め。
また一日乾燥後、仕上げのオイル塗布。
塗布後、乾いた布で塗りムラをとって完成!
うん、まずまずの出来。

画像上からヤマグルマ、センダン、屋久杉、樟。


110308.jpg







posted by flowers at 20:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 日々の仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やっぱ、
職人の技ですね!
素晴らしい☆
自分の適当さにあきれてしまいます・・

前職からアイデアだけで、製作は総て外注でした。
正直、作るの苦手です ^^;
Posted by かたやん at 2011年03月09日 22:11
ドモドモです。
基本的にはウチは単なる雑貨屋ですが、職人的な作業も自分のオプションの一つとして持ち続けていきたいと思うところであります。
前職場の職人さん達へのリスペクトの意味も含めて。
でも技術的に職人と言われるにはほど遠いです。
ごまかしごまかし、かなり適当な作業ですよ。
まだまだです。
それでもまあ、今の自分のでき得る限りのことをして作っていきたいと思ってます。

honuさんちゃんと作ってるじゃないですか!
作るの苦手だったらそこまでできないですって。
Posted by flowers at 2011年03月10日 00:41
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